[ガッテン] 脳梗塞でもう死なないぞ!スーパー発見術!

2013年5月23日 カテゴリ: 脳関連

以前ためしてガッテンで紹介されていた、脳梗塞の血栓を溶かす薬「t-PA」についての話と、脳梗塞を簡単に見つける方法が紹介されました。

脳梗塞の特効薬「t-PA」って?

早期に見つかった脳梗塞に有効な薬で、血栓を溶かす効果があります。
2005年から使用されていますが、脳梗塞患者全体の5パーセント程にしか使われていません。

何故使用率が低いの?

「t-PA」を使うためには、脳梗塞が発症してから4時間半以内という状況でしか使用することはできません
脳梗塞が発症しても、自覚症状が軽い場合は人間の正常性バイアスという働きによって、「大したことないから、ちょっと様子を見よう」と思うように出来ています。

正常性バイアスって?

人は周囲の危険をすべて気にしていられません。おかしいと思っても、自分で大丈夫だと調整してしまう機能の事です。
正常性バイアスが働くと、周囲の危険に対する感度が下がります。
人は「自分は安全である」と思いたがる動物なのです。

脳梗塞発症から病院に行くまでの平均時間

「脳梗塞かな?」と思ってから病院に行くまでの平均時間は約10時間と言われています。先程紹介した「t-PA」の使用制限時間は4時間半ですので、病院に来た時は既に時間切れとなっているのが現状です。

脳梗塞の症状は?

脳梗塞の症状を確認しないことには、病院へ行くことはできません。主な脳梗塞の症状としてよく挙げられるのが「半身麻痺」「倒れてしまう」「ろれつがまわらない」といったものです。
しかし、実際に脳梗塞が発症した人に脳梗塞と診断されるに至った症状の聞き取り調査を行うと、これら以外にも「舌のしびれ」「箸が掴めない」「嚥下障害」「温度を感じない」「手先や首の痺れ」「言葉が出にくい」「片目が見えにくい」「スリッパが履けない」「吐き気」「異常に眠くなった」「肩が凝る」「足がもつれる」「いびき」「言葉遣いが荒くなった」「口から飲み物がこぼれた」などなど、意識していたら毎日病院へ行かなければならないような症状ばかり。
スタジオではゲストの高橋英樹さんが「何かしらの症状に毎日当てはまってしまう!」と嘆いていました。

脳梗塞の症状を全部覚えても・・・

上記の症状をすべて覚えたとしても、正常性バイアスが働いてしまって「まぁいいか」となってしまっては結局「t-PA」の制限時間をオーバーしてしまいます。
そこで、イギリスで脳梗塞の治療に「t-PA」が多く使われるきっかけになったテレビCMが紹介されました。

イギリスで紹介されたCM

動画が紹介されましたので、貼り付けておきます。



FASTと呼ばれる方法で脳梗塞を早急に発見します。
このテレビCMが放送される前は日本と同じくイギリスは「t-PA」の使用率が低い国でしたが、2008年から2012年の間に「t-PA」が使用される患者数が全体の10パーセント程に上昇し、4年間で6倍にも増えました。
このテレビCMは、脳梗塞が発症したかもしれない本人ではなく、周りにいる人に向けてのCMです。
周りの人がこれらに気づくことで、早急に脳梗塞を見つけることができます

FASTを解説

F(顔の麻痺)
動画ほど極端な場合ではないこともあります。少し気になる場合は口で「イー」という形を作れるかどうかで判断できます。作り笑いをしてみましょう。

A(腕の麻痺)
目を閉じ、両手をつきだし、手のひらを上に向けてみましょう。脳梗塞の症状として腕の麻痺が起きている場合は知らないうちに片方の腕が下に下がっています。
下がらない場合でも、腕が内側に曲がってしまう場合なども脳梗塞による腕の麻痺であると考えられます。

S(ろれつがまわらない)
脳梗塞によってろれつがまわらない場合は、「ラリルレロ」「パピプペポ」と発声するのが困難になります。
また、「今日はいいお天気です」などの短い文を繰り返し言えない場合も、脳梗塞の症状であると判断できます。

T(時間)
発症時間を確認することが大切です。発症時間を確認したら、救急車を呼ぶ際に脳梗塞の発症時間を伝えましょう。
これで医師にも発症時間を知らせることができます。

日本国内でもFASTを推奨しています。
国立循環器病研究センターのホームページで詳しく紹介されています。

身近に人がいない場合

身近に人がおらず、FASTを確認する事が難しい場合もあるかもしれません。
近所の人や友人が気付いてくれます。話しかけるだけでろれつがまわらないことを指摘してくれる可能性があります。
また、様子がおかしいと判断して、娘に電話をしてろれつがまわらないことを指摘され、脳梗塞が見つかった例もあるそうなので、身近に人がいない場合でも家族などに電話をかけることで脳梗塞を早急に発見できるかもしれません。

若くても脳梗塞になる

脳梗塞はお年寄りの病気ではありません。若い人でも脳梗塞になることがあります

若い人に出やすい脳梗塞とは?

若い人に出やすい脳梗塞は、小脳梗塞と呼ばれる脳梗塞です。動脈の膜が剥がれ落ち、膜が血管を塞ぐことで起きます。
動脈の膜が裂ける事を動脈解離と呼び、動脈解離は激しい首の運動を行った際に起きやすいとされています。
動脈解離が起きた7割の患者は首から後頭部にかけて激しい痛みに襲われています。

小脳梗塞の症状

・今まで体験したことのないめまい(フラフラではなく、グラと揺れ、歩けないほど)
・千鳥足になるなどの歩行障害
・吐き気。場合によっては吐いてしまうこともあります。

【番組の感想】

以前のガッテンで「t-PA」が紹介された回も見ていて、知識として持っていたので安心しきっていたのですが、正常性バイアスという厄介な機能のお陰で、脳梗塞の発症に気づかず結局制限時間をオーバーしてしまうことが分かりました。
今回紹介されたFASTを肝に銘じて生活し、身近にいる人の異常にいち早く着付けるようになりたいです。
そして、このFASTが日本全国に広がることで、脳梗塞による死亡はおろか、後遺症も残らないのが当たり前、という世の中になってくれることを願います。

2013年5月22日放送 「ためしてガッテン!」より

名前:カペラ
どうも、カペラです。健康にまつわるテレビ番組、雑誌、ニュースなどを見かけたらまとめています。人に健康に関して教えるのも好きですし、自らまとめることで自分の知識を高めようという思いもあります。
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